現地調査(その3)続編 - 隣りの地主さんを訪ねる。

2016年4月1日 晴れ

現地調査(その3)寺崎区長さんを訪ねて。」からのつづき

 再生したいサルタバレーの土地は道路から少し離れた場所にあるので、別の人の土地を通らせてもらわないことには入れない・・・

 これが、目下の最重要課題なのです。

 

というわけで、一番入口に近い土地の地主さんを調べて、通り抜けのお願いにあがりました。もちろん電話番号など調べられるはずもなく、いわゆるアポなし訪問。着いた地主Mさんのお宅は、尻込みしそうなくらいの広い敷地に大きな家。しかし、ここで怯んでいてはこれから何もできないと、勇気を出してお邪魔しました。

  写真:地主Mさんに代わりに教えていただいた場所

 

玄関に出て来られた地主さんは、突然来た見も知らぬ私たちに誰が来たんだという様子でしたが、どうもセールスでもないようだしと、玄関先で迎えてくださいました。挨拶をさせていただいた後、私たちのやりたいこと、そしてそのために地主さんの土地を通らせてもらえないかと話をしました。

 

ひと通り聞いいていただいた後、地主さんは、

「やめたほうがいい」と、ちょっと不機嫌な表情でおっしゃいました。昔のあの周辺であった不動産屋との嫌な出来事などを思い出されたようでした。そして、ご自身が拓いた牧場の経験談を交えながら、開拓するのがどれだけ大変なことかを語られ、そして最後に、とどめの一言、

 

「あそこには、マムシがうようよいるよ」

 

うっ、その言葉に、さすがに私たちも一瞬のけぞりましたが、いやいやそんなことでは諦めていられません。(マムシ対策はあとで考えよう、マムシハンターだっているんじゃないの?)

 

結果的に、残念ながら地主さんからは通り抜けのOKはいただけませんでした。理由は土地の途中に深い溝があって通れないということでした。

 

マムシで完全に腰が引け、私たちが諦めたと思った地主さんは、

 

「もっと、いい土地があるから紹介するよ。

ログハウスもあるし、すぐ使える畑もある。眺めのいい気持ちのいい場所だ」

と、サルタバレーから数分の場所を教えてくれました。

  

地主さんにお礼を言ってお宅を後にし、教えてもらったその土地に行ってみると、

本当にそこは広々として美しい場所でした。

素敵なログハウスも建っていて(写真上)、活動の拠点にできたらどんなに素晴らしいだろうと、私たちはしばしうっとりとそこに佇みました。

きっと、地主さんは親切に教えてくれたんだろうな・・・私たちが女だからと。

 

ありがとうございます。

 でも、私たちはあの鬱蒼とした竹藪のサルタバレーを選んだのです。

 

あそこを綺麗な場所に再生することを諦めません。